2012-03-24

クアラルンプール「ワールド・テキスタイル・シンポジウム2012」



 直前のご案内で恐縮です。3月27日から28日にかけて、クアラルンプールで開催される「ワールド・テキスタイル・シンポジウム2012」に森本さんが参加されます。
 27日に、ロイヤル・チュラン・ホテルを会場に開かれるシンポジウムで、森本さんは「カンボジアの織物の再生と創造」と題した講演を行う予定とのこと。一般参加は無料のようですので、シンガポールやクアラルンプール近郊に在住の方は、訪れてみてはいかがでしょうか?

2012-03-23

「蚕まつり2012」の動画紹介


 森本さん自身がファッションショーのフィナーレのひとコマと、子どもたちのダンシングの様子をYouTubeにアップしています。こちらもご覧ください。


▲フィナーレ


▲子どもたちのダンシング

2012-03-22

「蚕まつり2012」レポート(その5)蚕供養

 翌3月11日(日)の早朝、まだ陽が昇らない真っ暗なうちから、数人のスタッフが動き始めました。食事の準備です。仏僧ならびに蚕供養に参加する人たちのための朝食を作っているのです。ネギを刻み、モヤシのヒゲを取り、鶏をさばき、お粥を作っています。
 明るくなるころには、20人近いスタッフが働いていました。
 「伝統の森」のショップの建屋の東側ベランダでは、蚕供養のための準備も行なわれていました。僧侶たちを迎える準備です。
 「伝統の森」に宿泊していた参加者たちが朝食をしているうちに僧侶たちも到着し、朝食を摂ってもらい、一休み。
 そして、蚕供養の儀が始まりました。
 「伝統の森」の主だった者たちが、お経を唱和します。その後、僧侶が読経を始めると、参列者たちは順に僧侶たちの前に、炊いたご飯をよそっていきます。蚕供養の参加者たちは、こうすることにより功徳を積むことになるのです。

 

2012-03-21

「蚕まつり2012」レポート(その4)ファッションショー後半

  

 ファッションショー後半は、森本さん自身が制作した手描きバティックと、IKTTの絣布のオンパレードです。あわせて注目していただきたいのは、森本さんによる着付けの妙です。彼女たちが身につけているシルクは、みな一枚の布です。つまんで縛ったりはしていますが、ハサミを入れて仕立て上げたわけではないのです。年々さえわたるアレンジの巧みさをお楽しみください。
 そしてフィナーレでは、再び全員がステージに登場します。今回は、ややダイジェストされたプログラムとなりましたが、IKTTのシルクのうつくしさを堪能させるステージでした。

  

2012-03-20

「蚕まつり2012」レポート(その3)ファッションショー前半

 

 子どもたちのダンシングが終わり、森本さんがマイクを手にファッションショーの開始を告げました。
 まずは、男たちの登場です。酒器や楽器を手にしてステージを回ります。その後ろで絣の布を広げて振り回しているのは、「うちのカミさんの作った布を見てくれ!」という、自慢のパフォーマンスのようです。
 「伝統の森」のリーダー・トウル氏によるクメール語での挨拶ののち、続いては、飾りのついたブラウスと絣布を腰に巻いた伝統的な装いの女性たちが、生糸を盛った籠や、絵絣を掲げての行進です。

 

2012-03-19

「蚕まつり2012」レポート(その2)子どもたちのステージ

 

 オープニングは、「伝統の森」の日本語学校で学ぶ子どもたちによるパフォーマンスです。「むすんでひらいて」の合唱。そして、ひとりひとりが前に進み出て、ご挨拶。「わたしの名前は・・・です。・・・歳です。わたしは・・・が好きです」などと、自己紹介をしました。
 そして、小さな子どもたちも加わってのダンシングです。ポーズを決めるダンスをする子、ただひたすら跳ねる子、それぞれが目いっぱい弾けています。

 

2012-03-18

「蚕まつり2012」レポート(その1)前夜祭の準備


 3月10日(土)の夕方、「蚕まつり2012」前夜祭が始まりました。今回は、外部からの来賓もなく、こじんまりとした雰囲気でのスタートです。
 第1部は、プロジェクターと液晶テレビを使い、2か所に分かれて9月のファッションショーの映像と、「伝統の森」の子どもたち用のアニメーション上映の予定で、昼過ぎから準備してきましたが、供給電力の限界もあり、上映を断念。この時点でジェネレーターを駆使しすぎると、後半のファッションショーの最中の出力トラブルも懸念されたためです。
 昨年秋の大洪水の際に水没したジェネレーターは、なんどかの修理を経てようやく復活には至ったのですが、その後も不安定な状態が続いていました。この日の午後にも、日本からやってきたスタディーツアー参加者の皆さんたちへのビデオ上映の際にも不具合が起きたりと、なかなか電力問題は改善されません。
 「伝統の森」での電気系統の保守管理という問題は、今回に限ったものではなく、機材の面でも、人的オペレーションの面でも、森本さんを悩ませ続けている課題といえます。
 その一方、ステージでキャットウォークするメンバーたちのメイクアップが始まりました。メイクを担当するのは、例年どおり、シエムリアップからやってきたオネエさまたちです。

 

2012-03-17

NHK-BS「地球テレビ エル・ムンド」の番組ブログで森本さんとクメール絣が紹介されています

2月28日(火)の、NHK-BS1「地球テレビ エル・ムンド」での放送後、同番組のWebサイトにある番組ブログEL MUNDO BLOGでも、森本さんとクメール絣が紹介されています。

2012-03-09

「蚕まつり2012」開催について


 「蚕まつり2012」の詳細が決まりました。
 今回の前夜祭は、2部構成での開催となります。3月10日(土)の16時30分から第1部としてDVD上映を、そして休憩と食事を挟んだ後、第2部として簡略版のファッションショーと子どもたちのダンシングが予定されています。
 翌11日(日)は、朝7時から、仏僧を招いての蚕供養の儀式が行なわれます。
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【前夜祭】3月10日(土)   
    16時30分~ 《第1部》
    DVD映像による
     1.子供や、カンボジアの一般の人達にはアニメーション上映、
     2.日本からの参加者など昨年の蚕まつりとIKTTのDVD上映
       それぞれ場所は、二か所に分ける予定
       (休憩/食事)
    19時~    《第2部》
     1.ファッションショー(簡略版)
     2.子どもたちのダンシング
     3.全員参加の伝統踊りとダンシング
【蚕供養】3月11日(日)
     7時~  仏僧を招いての蚕供養の儀式と食事会
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 前回の「蚕まつり2011」の前夜祭に比べて、簡略化された内容になっていますが、これにはいくつかの理由があります。
 まず、カンボジアの人たちにとっては、先の9月の“まつり”と今回の“まつり”は、どちらも同じ年の“まつり”なのです(カンボジアは仏暦ですので、4月に新しい年を迎えます)。3月実施を決めてから、同じ行事を1年のうちに2度行うのはちょっとおかしい、という考え方があることがわかりました。一方で、9月のときは、洪水のためにファッションショー以外は、ほとんど実施できずに残念だったという気持ちもあります。
 そのため、今回の“まつり”は、前回のイベントを補完するものと考えよう、ということになったようです。

 これまでの「蚕まつり」については、このブログサイトの左側サイドバーのラベルのところから、 [蚕まつり] をクリックしていただくと、過去の記事がご覧になれます。